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本屋と読書について

読書

高田馬場にある芳林堂書店、破産申請のニュース。「またか…」と思ってショックを受けた。

芳林堂も破産、書店閉店が止まらない日本--書店復活の米国との違いとは? - CNET Japan http://japan.cnet.com/sp/t_hayashi/35078425/ 

本を読むのが楽しい

 今さら読書がブームだ。本を読むのが楽しくて、スタンフォードの人生を変える自己啓発書からロシアの不倫小説まで、往復1時間弱の通勤時間を使い、1週間1冊のペースでわくわくと読んでいる。こんなに楽しくなったのは、いままでと少しやり方を変えたからだ。

読みたい本だけ読む

「これは最低でも読むべき」や「常識として読んでおかないと」とかそういうのは忘れて、その時読みたいなーと思った本を、どんなにくだらないように見える本でも思い切って買う。当たり前といえば当たり前なんだけど。

本屋に行って買う

自分が本当に読みたい本は、本屋に行って実際に眺めたほうがわかりやすい。店員のおすすめ、面出しされている表紙や帯、ドラマや映画の原作、この前誰かがおすすめしていて読みたかった本、など記憶や色んな情報と混ぜつつ、店内をフラフラしたり手に取ったりして、しっくり来る一冊を決める。いいのがあったら出だしを読んで、面白ければ買う。読みたい本をメモしておいてもいいけど、必ず触って中身や手触りを確認する。(犬が初めての食べ物に対してくんくんする感じに近い)

この「しっくり感」がたくさん発生する本屋は自分に合っているということだ。通うべし。個人的なお気に入りは神保町の東京堂書店千駄木往来堂書店なんかで、規模こそ大きくないものの、本のセレクトと見せ方が絶妙なため欲しい本がいつも何冊か見つかる。

何冊も買わない、読み終わったら次の本を買う

技術書や仕事の本でもないかぎり、いわゆる「積ん読」をしない。読まなければ、という義務感は読書をつまらなくする。読み終わったら次の本が欲しくてたまらなくなるぐらいがいい。逆に読んでる本がつまらなくて進まなくなったら読むのをあっさりやめる。また、一冊読み終わると連想ゲームみたいに次の読みたい本が出てくる時がある。そういうのを逃さないようにする。

お気に入りの読書お供グッズを持つ

自分読書における三種の神器がある。ブックカバー、ふせん、読書記録しおりだ。

ブックカバーは実家の押入れに眠っていた、バーバリーの文庫版のやつだ。手になじみすぎて撫でさすり続けたい。モモンガ状のブックカバー「ホホンガ」もやや色あせたが悪くない。
ふせんは半透明の coco fusen(ココフセン)。本に挟んで好きなフレーズに貼る。読んだ本のことをすぐに忘れるので、こちらのブログ「アナログ読書管理について効果とツールを振り返り。 - 青猫文具箱」で紹介されていた「Beahouse 読書記録しおり ワタシ文庫」を買った。読んだ本も読み終わらなかった本も書いておく。感想書く欄が控えめなのがいい(笑)。

なくなると困るので今日も本屋に行く

電子書籍もたまに読むけど、書籍で読むのと比べて脳内に残るものが少なく感じてメインにはしなくなった*1。これだと暇つぶしに携帯でネットサーフィンするのとそんなに変わらない。

というわけで、こういう読み方をしているわたしにとって、本屋がなくなるのはいち大事だ。特に高田馬場の芳林堂書店は22時近くまでやっていて、古めかしいトイレがあって、旅行本と人文系・専門書が充実していて、静かで好きだった。行けばなんとなく長居してしまう本屋だ。

幸いにして東京に住んでいるため大型書店もたくさんあるし、TSUTAYAブックファーストもよく行くけど、売れ筋だけじゃない本を置く本屋は貴重な存在なのだ。自分の意識できないところで必要としているものを発掘する作業ができるからだ。

ただ、今回の倒産は売り上げだけじゃなくて日本独自の出版流通の問題も絡んでいたりするようで、個人でたくさん本を買う以外にどうにかならないのかしらと思う。思いつつ、芳林堂書店をこそっと覗いて、また何か読んで、また何かしら書くしかないのかな。

*1:古いけど関連した研究もあった:書物は手からも“読んで”いる? 電子書籍と紙の違いを研究 - ITmedia eBook USER http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1408/27/news021.html